そんな気持ちで
これで連絡なければ
本当に諦められる、ぐらいの覚悟で
電話をかけた。

予想通りに留守番電話で
真剣にメッセージ残した。

並木通りを歩きながら、
信じる気持ちとどこかで諦めて傷を軽くしようとしていることの
バランスがうまく取れなくて
涙してた。


広尾まで帰る時だって、
地下鉄の電波が悪いことに
気が気じゃなかったり
広尾からの道だって
もうぐちゃぐちゃで
涙が勝手に溢れてくる感じで
そんな時に限って色々と心配そうに
声をかけてくれる外国人たちもいたり。


家に着いて、
さよこになんて言い訳しようなどと思っていたけれど、
彼女はすでにおやすみでした。


お風呂に入って体を温めても
ほんと涙腺壊れたのじゃないかと思うぐらい
まだ泣き続け、
テレビをつけながらも心は上の空で。

寝るとも起きるともなくしていたら、

電話が。


一ヶ月以上声すら聞いてなかった、と言うことに気付いて、
それでもそんな人の声は変わるはずもなくて
ワルシャワのバレンタインなんかも思い出してしまい、

それでも、そんな自分の精神状態でも
忙しい、と言いながらも
ちゃんとかけ直してくれたのが嬉しかった。

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